息子は自閉症スペクトラム

2012年7月に誕生した息子りく(通称)。2014年4月(1歳9ヶ月)に自閉症スペクトラムの疑いが発覚。2016年3月(3歳8ヶ月)に自閉症スペクトラムの診断あり。療育は早ければ早い方がいい。身をもって体験中。

自閉症は遺伝?不幸?について考える

自閉症に関するニュースを読みました。現在の状況が冷静でわかりやすく語られていて良い記事だと思います。

自閉症の遺伝子診断は幻想 フランスの分子生物学者が講演
http://www.huffingtonpost.jp/fukushi-shimbun/autism_b_5653912.html
記事の内容を簡単に要約すると
自閉症の遺伝的影響は強いが、実際に自閉症になるかどうかは、環境に作用されること。
自閉症になる決定的な遺伝子はみつけられていない。単一の遺伝子ではなく、複数の遺伝子が複雑に絡み合っていて発生する症状
 →よって、遺伝子診断は現実的に不可能な状況
③原因で過去ささやかれてきた、予防ワクチン接種説や母子関係説は誤った仮説である

行動療法(子どもに何か指示を与えて、上手にできればご褒美をあげる)に関しては、限界はあるものの、現在のところ科学的に効果が証明されている唯一の療法

①②の遺伝的影響が強いという点については、家族に自閉症の人がいたら、自分も子どもも自閉症になるかもしれないから子どもを生んでよいか悩むという問題もはらんでいます。また、父方、母方のどちらの遺伝なんだと争ってしまうケースも考えられます。
でも、私は思います。人の性質がダイヤグラムとして表したときに、いろんな形があります。特出して出来る部分と苦手な部分と。誰しも凸凹した形になるのだと。
人それぞれの遺伝子があり、たまたま自閉症に関係する性質の遺伝子が多かっただけなのかもしれません。
普通をもとめる傾向がありますが、元来世の中にはいろんな人がいて、共存してきました。歴史上の名がある人たちの中には、自閉症の人たちもたくさんいると思われます。
また、現代では自閉症と診断される人でも、数十年前は、ちょっと変わっている人だねとすまされてきた人も多くいます。
うちの一族には自閉症の人はいないと言い切れないのではと思います。
たしかに自閉症だと、社会性が弱いので、生きにくい部分はあるかもしれません。でも自閉症の人が不幸なのか幸せなのかは、その人自身を除いて誰も決められません。
自閉症の子をもつ親としては、本人が幸せを感じられるよう、できることをしていくだけであって、不幸せだと決めつけることはしてはいけないと思います。
親から「あなたは不幸な子だと」と言われて、自分は幸せだと思うことは困難がともないます。
私は子どもに「あなたがいて幸せ」と言い続けようと思います。

③については、一時期息子が自閉症になったのは私のせいかもと悩んでいました。心ない人から母親のせいだと言われたこともあります。
今は立ち直っています。この件は、別の記事にまとめようと思います。

行動療法とはABAの応用行動分析のことを指すのかな。これは確かに効果があります。息子はこの方法をつかって、自閉症の症状が劇的に改善しました。
 これも過去の経緯をまとめていきます。(たまに更新しているのですが、実際に起きた日付で更新しているので、過去記事になってしまいます。どうしようか悩み中です。)
 限界もあるのかなぁと感じることもあります。この点についてもまとめたいですね^^。