息子は自閉症スペクトラム

2012年7月に誕生した息子りく(通称)。2014年4月(1歳9ヶ月)に自閉症スペクトラムの疑いが発覚。2016年3月(3歳8ヶ月)に自閉症スペクトラムの診断あり。療育は早ければ早い方がいい。身をもって体験中。

最近の近況 〜早期療育の経過報告〜

ご無沙汰しております。

放置しておりましたが、一日に100アクセスあることを知り、近況をお知らせしようと記事を書いています。

 

 

2歳半の息子りくは、順調に語彙を増やしております。

ひらがなや数字も読めるものがでてきており、一見すると自閉症スペクトラム(以下自閉症)ではないのではと見えがちですが、やっぱりそうだなぁという症状がいくつかあります。

 

・会話は一方通行。ときどきオウム返し。しゃべるときに目線が合いにくい。

 

例を2つ挙げておきます。

私「お昼ごはん何食べた?」

りく「お昼ごはん何食べた」

 

私「好きな食べ物は?」

りく「フルグラ」

ー相手の好きな食べ物をきく言葉のキャッチボールをしようと誘導すると⋯。

私「ママの好きな食べ物は?って聞いて」

りく「ぶどう」

私「ママの好きな食べ物は、納豆まぜごはんよ」

りく「納豆まぜごはんちがう。ぶどうなの〜」

私「⋯⋯」

 

・昔のことを急につぶやいたりする

 

私「この食べ物おいしそうだね〜」

りく「りっちゃん、やまのてせんのった!」

私「のったけど、それ2週間前の出来事だねぇ⋯」

 

・同じ言葉を何度も繰り返す

 

りく「あいうえお、あいうえお、あいうえお〜」

 

・くるくる円状に走りまわるのが好き。

 

一度真似して、一緒にくるくる走り回ってみたのですが、私はすぐに目が回りました。

でも、りくは気持ちよさそうに楽しく回っています。感覚というか感性が違うのだなぁと感じた一コマでした。

 

・身体のバランスがよくない。両足ジャンプはできず、傾いて歩いている。

 

身体を動かすのが苦手で、なにもないところで転ぶことが多いです。手遊びなどの真似もほぼできません。(逆さバイバイ(手の甲を相手側に向けてバイバイする)はなくなりました。)

児童精神科の医師に相談したところ、日常の中でたくさん身体を動かすとよいと言われたので、保育園の行き帰りや買い物などは、歩きの移動にするように心がけています。

 

 

・団体行動が7割程度できない。

 

これがいちばんの悩み。保育園に通っているのですが、保育士さんから上記のことを言われています。

一度、保育園に見学に行ったのですが、ひとり違うことをしていることが多く、保育士さんの全体への指示を全く聞いていない様子でした。

まだ2歳なので、団体行動ができなくてもいいかなという想いはあります。

ただ、他の園児が先生の声に反応して視線をあわせているのに対して、りくはあさっての方向をみていたので、このままいくと集団行動で苦労しそうだなぁと感じました。

 

自宅にいるときは、割りとマイペースにできるのか、ぐずることも少なく一方通行ですが会話ができます。

ことばのキャッチボールができないのは寂しいですが、このへんは見守りたいなぁと思います。

 

 

そして、嬉しいニュースとしては、母に対する「愛着行動」がでてきました。

「ママ、だっこ」「ママ、ぎゅーっとしてネンネする」と抱っこや抱きしめてほしがることが増えました。

 

これは嬉しかったです。

 

もともと後追いがなく、人見知りがないタイプ。言葉を話し始めても、「ママ」という単語は話さなかったので、ABAの方法でトレーニングして「ママ」と呼ばせました。他者と母親との区別がない接し方なので、悲しかったです。今は「ママのこと大好き」と何度も抱きついてきてくれます。

 

少し調べてみたのですが、自閉症傾向のある子は、この愛着行動がズレで出てくるらしいですね。

定形発達児は生後半年くらいから、自閉症傾向のある子は4〜6歳に愛着行動がでてくることが多いそうです。

りくの今の状態が愛着行動だとすると、自閉症傾向の子にしては少し早めに出てきています。

 

早期療育をしたことによって愛着行動がでてきたのか、それとも、もともとの性質なのかは、(早期療育のない状態をりくで実験することができないので)神のみぞ知る世界ですね。 

愛着行動がでたときに、養育者ときちんと安心できる関係ができると、情緒面の発達によいとのことだったので、時間の限り抱きしめておきたいと思います。

 

さて、りくですが、児童精神科の医師からは、発達障害のグレーゾーンだと言われています。

このまま団体行動ができず、その行動を強いることで、周囲へ何らかの影響(邪魔をする、暴れる、自傷、他傷)となると診断名がつくとのことでした。

そうでなければ、個性的で変わったお子さんというだけで、当面診断名がつかないそうです。

 

診断基準を知り、現代社会に適合するかしないかで病名がつくのだなぁと感じました。

自閉症スペクトラムの1つ、ADHDは、狩猟社会では優秀な性質だったという研究もあるくらいです。

発達障害は人の価値観で決まる病気であり、時代とともに変遷していくものなのかもしれません。

 

りくを観察していると、このままいくと、高機能自閉症アスペルガー症候群になるのだろうなぁと予想しています。

記憶力や集中力がある方なので、いろんな体験をさせることで好きなことを伸ばしてあげて、社会性に関しては、必要最小限(苦労しない程度)には高めてあげられたらなぁと思います。

 

そのためにはどんな学習環境(保育園や小学校)がよいのか、少しずつ調べていく予定です。

 

まずは、愛着行動中のりくのことを、思う存分抱きしめて、母が愛していることを伝えていきたいです!