息子のこだわり探し〜好きを大事にする〜
息子のりくには、自分の好きな状態をとことんこだわる特性があります。
そのこだわりはまわりからみていると「??」なことが多く、頭の中で思った通りにならないとぐずったりするので、手を焼いています。
だけど、ときにはこだわりに付き合ってあげるのも大事だなと思う出来事がありました。
先日、息子のりくは保育園で歌った、BeatlesのLet it beを家でも聞きたがりました。
私も好きな曲なので、iPhoneに入れてありました。
だから、早速iPhoneで流した所、曲の中盤以降に「止めて!」と叫びぐずり始めました。
私はすぐさまとめて、Let it be がイヤになったのかなと思いました。
でも、また聞きたがります。
「さっき止めてって言ったのに、なんで聞きたいの?」と聞いてみましたが、「Let it beは好きなの」と言うだけで理由はわかりません。
そして、中盤以降になるとまた「止めて!」と叫びます。
すごい勢いで止めたがります。
そこで止めると、また再生をねだるということを数度繰り返しました。
そして、同じところで止めたがるりくに言いました。
「毎回、止めたい場所が同じところだね〜」
そうしたら、りくは
「保育園の音楽はここで終わりなの」
と言います。
どうやら、歌う用の伴奏テープが曲の途中でおわっているようなのです。
りくは、保育園と同じ状態をこだわっていて、保育園で聞いたことのない部分の音楽を聞きたがらないのでした。
りくはその後を何度もLet it be を聞いては同じ場所で止めていました。
そして、楽しそうに歌を歌っています。
本人にとってのこだわりが何にあるかわからないと、他者からみると単純に音楽を聞きたくないのかな?と感じてしまいます。
だから、音楽を流すことをやめてしまいそうです。
でも、付き合ってこだわりに気がつけてよかったなぁと思いました。
りくに望んでいることのひとつに、好きなことにみつけて、上達してほしいと願っています。
私は、かつて、好きなことでなく、できることを仕事にしていて、とっても後悔したことがあります。
だから、りくには、できたら好きなことを仕事にしてほしい、またそれが難しかったとしても、趣味として好きなことを楽しめる人生を歩んでほしいなぁと願っています。
そのためには好きなことはどんどんこだわり抜いてほしいですし、好きなことをみつけるために様々な体験をさせれたらなぁと思っています。
また、こだわりが強いという特性は、好きなことを突き詰めることには有利にはたらくかもしれません。
すべてのこだわりを聞いてあげたり、こだわりに気がつくのはむずかしいのですが、本人が好きなものなのにおかしい反応をしたら、こだわりを探ってあげたいなぁと感じた出来事でした。