息子は自閉症スペクトラム

2012年7月に誕生した息子りく(通称)。2014年4月(1歳9ヶ月)に自閉症スペクトラムの疑いが発覚。2016年3月(3歳8ヶ月)に自閉症スペクトラムの診断あり。療育は早ければ早い方がいい。身をもって体験中。

5歳ちょうどの成長の記録

りくは7月で5歳になりました。
 
4歳の一年間を振り返ると、怒涛の一年だった気がします。
 
大きな出来事としては、思うところあって保育園を変えました。
 
顛末はいつかまとめられたらと思うのですが、前の園が採用していた石井式漢字教育が合わなかったわけではないことは申し上げておきたいと思います。
むしろ、自閉症スペクトラム症の特性のある子と石井式漢字教育の親和性は高いのではと実感しています。
というのは、漢字カードや100玉そろばんなど、視覚優位な特性のある子にぴったりな具体物を使った指導法なので、りくは今でも楽しかったと話しますし、園で得た豊富な知識を足がかりにして、漢字や数に対しての知的好奇心は豊かに育っているように感じます。
 
そのことに対しては、前の園に対して、とても感謝してます。
 
さて、成長の記録をまとめますね。
最初に認知面について。
 
・読み
 
2歳から文字を読み始めたこともあり、ひらがな、カナはスラスラ読みます。前の園での漢字教育もあって、小学校低学年で習うような漢字は読める気がします。
電車好きなので、特に駅名で使われている漢字は強いですね。
紙芝居を初見でスラスラ読んでくれたり、学習漫画を食いいるように読むようになりました。
 
・書き
 
公文でAⅡ(小学校1年生レベル)をやっています。かな・カタカナは、ほぼ何もみなくても書けるようになりました。
ふにゃふにゃした字ですが、漢字も書けています。習っていない漢字を書き順がめちゃくちゃで書きます。
書いているのを見かけたときは、書き順を口すっぱく教えています。
 
・計算
 
計算が好きで、電卓で数字を打って遊んだり、かけ算九九の本を借りたいとせがみ、その本で、概念の理解と九九のほとんどを暗記しました。
その後、繰り上がりのある足し算、引き算、簡単な割り算も本を読んで理解し、計算問題を自分で考えたりしています。
兆や億の単位も理解していたり、お金をみて、いくらあるかがわかります。
 
 
・運動
 
一時期、精神面が不安定だった頃、よく転んでいましたが、今は落ち着いたこともあり、ほとんど転ばなくなりました。
見えていない体の部位を想像して動かしたり、身体を思うようにコントロールする力は弱いです。
そのため、月一回程度OT(作業療法)に通っています。
そういえば、盆踊りでは、ぎこちない踊りでしたので、きっと動きを真似することも得意ではないようです。
ただ、踊ることは好きなようで、楽しそうでした。だから「まぁいいかぁ〜」と気楽に考えています。
 
・音楽
 
ピアノを練習しています。簡単ではありますが、両手で弾けるようになりました。
また、和音の聞き分けの問題を毎日やっていて、割りとよく正解するようになりました。
 
・会話
 
本が大好きなこともあり、話す語彙が豊富です。一方、好きなことを話し続けるため、関心のないことは会話のキャッチボールが成り立たないことが多くあります。それでも、粘り強く返事を求めると、答えが返ってくることもあるので、りくなりに成長しているように思います。
 
・情緒
 
感情を話すことはあまり得意ではないですが、「楽しい」「好き」という言葉は、よく出てくるようになりました。
これは、私がよく「楽しいね」「ママはこういうの好き、りくは?」と何度も聞き続けたりと、重点的に会話の中で盛り込んできた影響かなと感じます。
また、今の保育園でお友達ができたようで、友達と遊んだ話をしてくれるようになりました。
友達のために、何か作ってみたりと、思いやる心の芽生えを感じて嬉しくなっています。
時々自己中心的な行動や発言はあったりはしますが、りく自身が他の人からの目を全く気にしていない性分であり、特性なので、気長に見守ろうと思っています。
 
 
こう書き出してみると、でこぼこな発達だなぁと改めて思いますが、今現在、りくの笑顔が増えていますし、自信を取り戻しているように見えるので、少し安堵しているところです。