息子は自閉症スペクトラム

2012年7月に誕生した息子りく(通称)。2014年4月(1歳9ヶ月)に自閉症スペクトラムの疑いが発覚。2016年3月(3歳8ヶ月)に自閉症スペクトラムの診断あり。療育は早ければ早い方がいい。身をもって体験中。

最近の保育園での状況 年中(5歳半)

お久しぶりです。
年末に親子で風邪をひいて調子をくずしたので、今の生活はくずれていますが、去年一年を通して考えると、比較的規則正しい生活を送れた気がします。

少し保育園について語っておきたいと思います。

去年の5月に思うところあって保育園を転園しました。今通っている保育園は、自由保育主体です。
前の保育園はすべての時間にカリキュラムがあり、椅子に座って机で何かする機会が多かったですが、今は、時々ある制作やイベント以外は基本自由です。
ガチガチの設定保育から、自分で決めて好きなことをしていい保育に変わったことで環境ががらりと変わりました。

りく自身は、カリキュラム自体は楽しく学んでいたので、最初のころは、今の園の自由な環境に戸惑ったり、物足りなさを感じていたようです。
でも、すぐに慣れて、楽しく保育園に通うようになり、一回も行きしぶりもなく一安心しています。

意外だったのが、友達。

前の園は自由時間がない関係もあって、本人が曰く「友達はいない」という状態でした。
今回自由に活動してよい園になり、ひとりで遊ぶことが増えるのでは・・・と予想していました。
いざ蓋をあけてみると、果敢に話しかけてくれる人懐っこい女の子グループとあそぶことが多く、りく本人も「ぼくには友達がたくさんいるんだ〜」と話しています。

りくはマイペースに人と関わることが好きなタイプ。普段の姿からアスペルガーの積極奇異型だと予想しています。自分の話したいことを延々と話してたり、相手の問いを無視してたり、相手の気持ちや立場を考えることが苦手にみえるからです。
自分の気持ちを通しすぎて、おままごとに入れてもらえなかった、、、と落ち込んでいる日もあったり、お友達とじゃれているうちに叩きあいになりぶつかるときもあるみたいですが、担任の先生がうまく入ってくれて人間関係を学んでいるみたいです。

一方で、一人で何かを延々としていることが好きなタイプの子もいますが、そういう子はその子の好きなことをしてOKな雰囲気なので、みなのびのびと過ごしていて素敵だなぁと思います。

前の保育園では、運動会などのイベント時の指導が厳しく、りくは「上手にできないから保育園に行きたくない」と言うこともあったのですが、今の保育園では、自分のペースで参加できて本人の負荷も高いものではないので、意欲的に楽しそうに参加していました。
お遊戯会も役ぎめは自分でやりたい役柄を選びます。セリフやストーリーも一部は自分たちで話し合いで決めたりもしたらしく、自分の役柄のセリフでないときも、助け合って教えてあげたりと自分たちで創ってやっている感じがありました。

前の保育園では、お遊戯会のやっている内容や授業の内容は高度で、能力を引き出すといった意味では、協調性があり素直に話をきく子(←女の子が多い傾向でした)であれば、能力を最大限伸ばせる環境なのかもと思います。
りくは、学習能力と言った意味では、前の保育園の授業の内容だと知的好奇心が満たされてはいましたが、イベント時や団体行動では強制的に強く指導されることが苦手で、強く言われれば言われるほど拒否反応が激しくなりました。

たぶん認知能力でいうと、前の保育園のほうが伸びたのかもしれないですが、情緒面は今の園の方が伸びるのではないかと感じています。

ちなみに今の保育園の担任の先生には、りくの自閉症スペクトラムの診断は話してあります。でも、今のりくは、意欲的に園の活動や友達との遊びを楽しみ、団体行動にも困った姿が見られないため、「本当に診断があるのですか?」と聞くくらい不思議に感じているようです。

今回の園の転園で学んだのは、りくは、団体行動に強い規律を求められる場所は向かないということ。小学校では、りくの知的好奇心を満足させてくれて、団体行動はある程度ゆるい教育環境を選びたいなと思っています。