息子は自閉症スペクトラム

2012年7月に誕生した息子りく(通称)。2014年4月(1歳9ヶ月)に自閉症スペクトラムの疑いが発覚。2016年3月(3歳8ヶ月)に自閉症スペクトラムの診断あり。療育は早ければ早い方がいい。身をもって体験中。

小学校受験の幼児教室について

小学校受験の幼児教室について感じたところがあるので、まとめておきます。

りくは、幼児教室に通いませんでした。りくの特性的に、落ち着かなかったり、姿勢を正しくしていることが苦手な傾向があります。りくの特性にあった学校探しをしたかったので、団体行動を重視していなく、お行儀に厳しくない小学校を探そうと思いました。
幼児教室では、規律正しく、お行儀よく行動できる小学校にむけての受験対策をしているところが大部分。りくが幼児教室に通うと苦労するのではと感じたからです。
そして、無理に訓練した状態で受験を通ったとしても、その小学校できっと苦労してしまうことが予想されます。
そのため、幼児教室に通うことを断念しました。

夏休みのお盆あたりから、本格的に対策をするようにしたのですが、行動観察や巧緻性の科目でどういう対策をしたらよいか皆目検討がつきませんでした。
そこで、幼児教室の夏期講習を数コマ受講したのですが、指導の際に強い叱責をする先生がいたため、りくは萎縮したり、時には泣いたりしました。
その姿をみて、やはり幼児教室は合わなかったのだと感じ、すでにお金を振り込んでいた講座でしたが、途中で通うのは止めました。
お金はもったいなかったのですが、お金を払って、りくの自己肯定感や自信を減らしにいくほうが大きな損失だと感じたからです。

ただ、受験予定の小学校のピンポイントの対策をしてくれる講座を、別の幼児教室で受講したのですが、そこは形態はマンツーマンで、ABA的な良い行動だけど褒め続け、治すべき行動は淡々と言い続けるという指導方法でした。りくは伸び伸び受講していて行動が改善している効果が見られました。
幼児教室によっては、りくのようなタイプを伸ばしてくれる指導者がいるのだと感じました。

また、一部の私立小学校は幼児教室とつながっていて、合格するか微妙なラインの子に対して、幼児教室に連絡してその子の状態や幼児教室の訓練の保障を約束して合格させたり、私立小学校の推薦枠をもっている幼児教室もあります。また、餅は餅屋なところもあり、その学校が喜ぶ願書の書き方、面接の受け答え、出題しそうな分野を重点的に対策してくれたり、その子にあった受験の単願や併願の戦略の立ててくれたりと、受験合格のためのノウハウを得ることができます。

そして、幼児教室はお行儀の指導や受け答えなど、小学校でのソーシャルスキルを訓練してくれる側面もあります。子どもの性格に合いそうな幼児教室があれば、習い事の一つとして通うのも手だと感じました。

今回お受験を経験してみて、私の情報不足や準備不足だったなぁと思うことが多々ありました。幼児教室から情報を得られたら、もっとスムーズに受験の準備ができたのかもと思いました。ただ、受験をした小学校の中には、アンケートなどで通っている幼児教室を一切聞かないとところや、逆に幼児教室で準備することを推奨しない小学校もありました。春先から始まる各小学校の体験授業や学校見学などに参加し、第一志望が幼児教室とのコネクションがあると感じられたら、幼児教室に通ってもいいかもしれません。

もし、もう一回小学校受験をやり直せるとしたら、幼児教室の体験に参加して、息子の性格にあう幼児教室があれば通いたいなぁと思います。
(幼児教室の費用は高額なので、経済的に断念したかもしれないですが…)