お友達の輪に入るコツをみつける
りくは、お友達とあそぶときにうまく輪にはいれず、ときに嫌がられてしまうという課題を抱えていました。
本人は人と遊ぶことが大好きなので、果敢に遊びの輪に入ろうとするのですが、盛り上がっているタイミングなどに邪魔する形で輪に入ろうとしたり、自分が思いついた遊びにこだわり、それを強制することがあるため、嫌がられているようです。
書いてないことを理解するのが難しく、いわゆる空気をよめないことや、こだわるという特性から、上記の行動になると思われます。
担任の先生がそういう場面を見かけたときは、どうして嫌がられたか、どう言えばよかったかなど教えてくれていました。
でもどうしても空気をよめないことから、なかなかうまく輪に入れないことが続いていました。
卒園も間近になった今、りくはちょっと誇らしげに言いました。
「最近、ぼくはお友達とたくさん遊べているの」
私は喜びで驚きながら「え!それはよかったね。でもどうして遊べるようになったの?」
と聞き返すと、
「先生が教えてくれた「遊びにいれて!」って言っても遊んでもらえなかったから、遊びがはじまるときに最初から遊ぶようにしてるの」
と答えます。
りくは、とても意欲的で粘り強い性格です。きっと、遊びの時間になったらすかさず遊びたい子の近くに行き、遊びが始まる瞬間を待ち続けてるのだと思います。そんな姿を思いうかべて苦笑しました。
毎回遊びの輪にはいるためにその場を張る?やり方は非効率なので、本当は遊びたいときに輪に入れるといいのですが、本人が自ら気づいたことが素晴らしい一歩だと思いなおしました。
「素晴らしいことに気がついたね。自分で気がついて素敵だね!」ととても褒めたら、嬉しそうでした。
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友達の輪にはいれない課題について、周囲がルールを教えてあげなくては輪に入れるようにならないと感じていたので、遠回りの方法でもりくが自分で解決した成長を喜びたいと思います。