息子は自閉症スペクトラム

2012年7月に誕生した息子りく(通称)。2014年4月(1歳9ヶ月)に自閉症スペクトラムの疑いが発覚。2016年3月(3歳8ヶ月)に自閉症スペクトラムの診断あり。療育は早ければ早い方がいい。身をもって体験中。

お受験準備で知った、発達によい題材③(SST編)

私立小学校準備を通して、息子の発達によかった題材や知識がありました。
そのことを何回かにわけてまとめています。
今回はSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)編です。
 
私立小学校の筆記(ペーパー)の問題には、社会道徳を問うことがあります。
例えば、公園で子どもたちが遊んでいる絵をみて、ダメなことをしている子に○をつける問題がでたりします。
この場合のダメなことをしている子とは、立入禁止の絵が書かれた看板があるのに、その場所であそんでいる子や、池に入って遊んでいる子、お友達を叩いている子などです。
 
りくは、電車の中で地面にしゃがんで本を読もうとすることがよくありました。その都度注意するのですが、その場は立っても、しばらくしたらしゃがんでしまいやめません。
あるとき、ペーパーで、電車の中の絵から、ダメなことをしている子に○をつける問題がありました。その絵の中には、車内の地面に座り込んでいる子の絵が描かれていました。りくはその子に○をつけませんでした。
 
答え直しをするときに、
「車内で座るのはダメなことだよ、だからこの子に○をしないとね」
と話しました。
 
りくは「ふーん」と納得しているかわからない表情だったので、内心は「理解しているのかな」と思いながら、その場は終わりました。
 
そうしたところ、その問題をといて以来、車内で地面にしゃがみ込むことを一切しなくなったのです。
 
あれほど言葉で言っても治らなかったのに、視覚で認識したら理解するんだということに衝撃をうけました。
 

 

ひとりでとっくん53 常識1

ひとりでとっくん53 常識1

 

 

それ以来、余裕があるときに限りますが、何度も言っても聞かないことは、絵や文章を紙に書いて説明するようにしています。
かならず効果があるわけではないですが、口頭でいうよりも何倍も本人の頭に入りやすいです。
 
りくが視覚優位なことは、以前からわかっていましたが、イラストや文字でみたほうが好ましくない行動を制御しやすいとは、目からウロコでした。
 
ソーシャル・スキル・トレーニングも、イラストで説明していたような気がすると思い出し、下記の本を入手。
 

 

 

 
 
内容は小学校に入ってからの場面が多いので、入学したらこちらを使ってりくに説明してあげようと思います。