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息子は自閉症スペクトラム

2012年7月に誕生した息子りく(通称)。2014年4月(1歳9ヶ月)に自閉症スペクトラムの疑いが発覚。2016年3月(3歳8ヶ月)に自閉症スペクトラムの診断あり。療育は早ければ早い方がいい。身をもって体験中。

自閉スペクトラム症の愛着行動について

自閉症スペクトラムの子の乳児期は、後追いが少なかったり、人見知りがない傾向にあるらしい。
確かに、息子りくは、後追いはほとんどなかったし、子育て支援センターなどの親子が多い施設では、ハイハイで他の親御さんの所に駆け寄ったりしていた。
自閉症スペクトラムだと気がついていなかったので、人見知りする私としては、りくに人懐っこい性質があってよかったな〜とか、誰が抱いても反応が変わらないので、穏やかな子で育てやすいな〜と呑気に思っていた。

乳児期の自閉スペクトラム症の子が、育てやすい子として受け取られやすいのは、親への執着が少ないことが上げられる。人見知りは、親と他者を区別できる発達の証拠。自閉スペクトラム症の子は、元来目が合いにくいので、親の区別なく乳児期を過ごしているのかもしれない。

しかし、月齢があがるにつれて、ひどい夜泣きであったり、モノや行動の強い執着がでてきて、育てにくく感じてくる。
その中で、親に対する執着が薄いので、「私(母親)がこんなに大変なのに、誰に対しても変わらない反応だなんて⋯⋯」と、寂しい気持ちもあったのは確かだ。

そして周囲から、「親をおいかけないのは親のかかわりが少ないから」と言われることもあったりして、自分の責任なのかと、追い詰められて悩んだ時期もあった。


自閉スペクトラム症の子が愛着行動(親への執着)が一生ないかというとそんな事はない。
ただ、やっかいなことに、4〜5歳くらいから小学校でズレて現れてくるという。
自閉スペクトラムADHDの子をもつ親友は、4〜5歳あたりで、「ママ大好き!」になったと言っていた。
りくをみていると、2歳後半から始まり、3歳の現在も愛着行動が続いている。

愛着行動がでてきたことは、大変うれしい。
「ママ、ぎゅっとしてほしいの」とか、「ママじゃなきゃ、イヤなの」などと言葉や行動で伝えてくれるからだ。
頻繁に抱っこをねだるので、できるだけ拒否せずに、抱っこをしている。
抱っこのスキンシップは、子の精神的な発達によい影響があるし、何よりも私も抱きしめると幸せな気持ちになっている。
(とはいえ、移動中の抱っこは、本人が歩かなくなりそうで、なるべくやらないようにしている)

だけれども、両手をあげて喜ぶべきことかというと、難しいこともある。
身体は成長しているので、体重が重くなった子を抱き上げたりする物理的な負荷もあるし、周囲からみると年齢的に甘やかしすぎだと思われてしまう。


そして、最近1つ困った行動がでてきた。

保育士さんや、クラスメートのお気に入りのママさんに抱っこを頻繁にねだるのだ。
親だけでなく、知っている人に愛着を示しはじめて、そのさじ加減が理解できていない模様。
また、長い髪にも興味があるらしく、クラスメートの子の髪を突然触り、嫌がられているとのこと。

どうしたものか⋯⋯

髪を触ってしまう件については、「どうしても触りたかったら、触ってもいいか聞いてからにしてみよう」とりくに教えてみた。
私の髪をさわるときには、確認後時々イヤがって、我慢を覚えさせてみている。
徐々に、人の髪は触らないものだと教えてみようと思う。

他の人にも愛着行動を示す件は、どうしようか悩み中だ。
最初は好意的に接してくれたクラスメートのママも困った表情だったので、りくを引き離したのだけど、火がついたように泣いてしまって大変困った。一緒に出掛けた先での行動だったので、もう誘ってもらえないかもと少し不安だ。

なによりもわかってきたのは、相手がイヤがっていることを共感する感性が乏しいこと。
「イヤ」と言葉で伝えられれば、辞めることはできてきたが、表情などから察することは皆無に等しい。
衝動が勝ってしまうと、「イヤ」と言われても止められないことがあるのかもしれない。

ダメなことを、1つずつ何度も教えていくしかないのかな。
道のりは長いなぁと感じる出来事でした。

それにしても、愛着行動がズレという、普通の発達傾向と違うこと特有の悩みって、経験しないとわからないことが多いのだなと思う。行動範囲と内容が広がれば広がるほど、悩みが難しくなるのだろうと実感した。
他の人への愛着行動が激しいのは、りく特有なのか、自閉スペクトラム症の子にあるのかはわからないので、引き続き対処方法とともに調べてみたい。

りくが自閉スペクトラム症だと知らなかったら、自分の教育方法が悪かったのかと責めていたり、激しく叱ってみたりしていたと思う。そういった点で、早期に気づけたことは、ありがたいなと感じる。
早期発見(受け入れ)の重要さを改めて感じた。

***
自閉スペクトラム症の子育ての記録といった意味で、現在進行形のことを書いてみました。
何かのお役にたてれば幸いです^^