モノをなげたり、叩いたりする問題行動への対処法
4歳になったりく。
自我が出てきて、自分で思うようにしてみたい欲求や、誰かを自分が思うように動かしたい欲が強くなっています。
欲求を言葉で伝えられるようになったことで、気持ちを表せることがうれしいようです。
また、先月に久しぶりに体調を崩し、高熱でぐったりしているりくを見かねて、家族でりくを甘やかしました。
それが裏目にでて、体調が快復した今でも、いろんな欲求を伝えてきます。
よくある要求は下記のとおり。
「ご飯をお外で食べに行きたい」
「お外にいきたくない」
「お菓子を食べたい」
「動画をみたい」
「ママはココに座って、絵を書いて」
「おもちゃで遊びたい」
いつも思い通りになるわけにはいかないので、当然「ダメ」と場面が増えてきます。
そうなると時々ですが、気になる問題がでてきました。
それは、モノを投げたり、人(主に私)を叩いたりすること。
家庭での生活では、モノを投げたり叩くひとはいないので、どこで学んだんだろうと思ったのですが、どうも、その出どころは保育園。
モノを投げたり、叩いたりする子が保育園にいるらしく、その子を先生がよく叱っているという話を聞いたのです。
その子の真似をしているのかもしれません。もしかしたら、人間は叩いたりするような本能があるのかもしれませんね。
さて、最初にモノを投げて、叩いた時には、厳しく叱りました。
そうしたら、心なしかその行動がエスカレートするようになってしまったのです。
ここは療育法のABA(行動療法)に立ち戻る必要がありそうです。
モノを投げたり、人を叩いたりすることは、問題行動です。問題行動の消去方法を確認してみることにしました。
まず最初にするのは、問題行動の原因の理解。
振り返ってみると、大体の原因は「要求の実現」です。
自分の欲求を通したいときに、そのような行動がでるようです。
そして、その行動をおこしたときに、要求が通ったり、語りかけ(叱る)という注目を浴びたことで、その行動が強化されたのではないかと考えられます。
消去がするためにするのは「無視」すること。
ここで難しいのは、ときどき要求が通った体験をしただけでも、その問題行動が表れてしまうということ。モノを投げたり、叩いたりする行動がでたら、要求をぜったいにきかずに、無視をします。
でも、無視していても叩き続けることがありますよね。叩けないように手をとめて、離れて無視がいいのかなと感じました。
モノを投げるのも、続いていろいろ投げてしまうようであれば、モノを投げさせないように取り上げる必要がありそうです。
この対応で覚悟しておかなければいけないことは、この対処の過程で一時的に問題行動が激しくなること。モノや叩けないように離れた際に、泣き叫んだり暴言があったりとかんしゃくが強くなることがあるようです。それでもぐっとこらえて「無視」し続けることが大事とのこと。
「無視」するなかで、いけないことをしているのは理解できてなかったら問題なので、叱ることもときにはOKとのこと。
叱る際には、できるだけ短く問題行動の直後に伝えることが大事で、感情にまかせて叱ったり、くどくどと叱るのはNGのようです。
一番むずかしいのは公共の場での問題行動。なるべく人がいない安全な場所につれていき、感情が落ち着くまで見守ってみるといいようです。
そして、もう一つしたいのが、問題行動が起きていない時に褒めることです。
要求が通らない時に、素直に聞けたら、大げさに褒める。これを繰り返しやってみようと思います。
また、モノを投げそうになったら、投げさせないように手を握って、「投げないのえらいね」と先取りで褒めてしまうこともよさそうだなと感じました。
そして、ABAの問題行動の消去とは離れるのですが、「気持ちの受け止め」をしてみたいと思います。
一方的に要求を拒絶するのではなく、「りくは、〇〇したいんだねぇ」と受け止める。
なんでもダメダメ言われていたら、大人の自分でも面白くないですよね。
だから、感情は上手に受け止めてみたいと考えています。
ABAの問題行動の対処方法には、「タイムアウト」などの「罰」を与える方法があるのですが、なかなか取り扱いが難しい方法のようです。まずは「罰」はなしで、問題行動の消去に取り組んでみます。
効果がでてきたら報告しますね。
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