お受験準備で知った、発達によい題材②(手先編)
りくは、工作や絵画への関心が低く、手先が器用とは言えないタイプです。
そういえば、以前うけた簡易の発達テストで、絵が1歳半くらいゆっくりな発達進度だという結果がでたことがあります。
また、せっかちで完成をいそぐので、雑に見えたりもします。
しかし、受験の中には、「巧緻性」のテストといって、工作や絵画のテストを課す小学校があります。
当初、この試験はそんなに対策をしなくてもよいかと思っていました。
というのは、りくはハサミで紙を切ることが好きで、細かい曲線も上手に切ることができるので、ほかも大丈夫だろうと高をくくっていたのです。
しかし、実際にテストの内容をやってみるとまったくできません。特に人の絵は苦手で、人の身体も棒みたいな線で書きますし、紙をちぎって、のりで貼る、という課題も、まっすぐにちぎることすらできず、曲線などはもっての外でした。
そこで、試験前は、毎日1つの絵か工作を作ると決め取り組みました。
絵として対策をしたのは、こちら。
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直前には、
「夏休みで一番の思い出は?」
「運動会の一番楽しかった場面を書こう」
など、具体的な課題の絵に取り組みました。
りくの楽しかったのは、この場面だったんだ〜とか、りくの色彩感覚は素敵だな〜とか、絵画を通して、りくの心理面をうかがい知る貴重な機会となりました。
また、学校によっては折り紙も課題にでることがあります。
りくは折り筋を最後までつけてきちんと折るのが苦手。でも折り紙自体は大好きで、折り紙の本をみながら何個もつくります。折り紙と折り紙の折り方冊子をいつも持ち歩き、電車の移動時間や、スキマ時間には、折り紙を折るようにすることにしました。
もともと折り紙が好きということもあり、上手まではいきませんが、さまになる作品をつくれるようになってきました。
このような練習を通して、手先の器用さが年齢並みになってきたような気がします。
折り紙のような昔からある遊びは、発達によい影響があるのだと痛感し、あやとりも家で遊ぶようしています。
りく自身もあやとりが好きで、あやとりの本を読みながら、いろんな形に挑戦しています。
振り返ると、受験の準備をとおして、手先の器用さに取り組むよいきっかけになったことや、絵画の課題をとおしてりくの表現したい気持ちを引き出したり、りくの感じていることを知れる機会になったなぁと感じます。
いままで取り組んできた公文やそろばんは、どちらかというと、就学後の学習内容の先取りになっていました。
「巧緻性」テストのための準備は、就学前に備わっていたら好ましい手先の動きを身につけるための準備になっている気がします。
もともとは受験のために取り組みましたが、合否かかわらず、取り組んだ時間は決して無駄にはならないと感じました。