息子は自閉症スペクトラム

2012年7月に誕生した息子りく(通称)。2014年4月(1歳9ヶ月)に自閉症スペクトラムの疑いが発覚。2016年3月(3歳8ヶ月)に自閉症スペクトラムの診断あり。療育は早ければ早い方がいい。身をもって体験中。

早期療育の記録 (3歳11ヶ月)

息子のりくはもうそろそろ4歳を迎えます。成長の記録を書いておきたいと思います。

 

会話はマイペースですね。

 

好きな時に自分の好きなことをしゃべり、相手の問いにはときどき答える程度です。

挨拶は、慣れた環境だとできますが、初めての環境や相手に挨拶されたときに返事をするのは時々かな。

人に話すのは好きなタイプなので、(自分のペースで)積極的に話しかけています。

 

団体の指示は通るようにはなっているのですが、切り替えが苦手で、楽しいことをしているときに終了して次の行動に切り替えることが苦手です。

 

しゃべり方や笑い方がちょっぴり独特な気がするのですが、自閉症スペクトラムの診断を知らない祖父母(実両親)はおかしく感じていない様子。

今のレベルだと発達障害に詳しい人が聞いたら気がつく程度かもしれないな〜と思っています。

 

ここが一番悩んでいる所なのですが、気が散りやすいので、食事や着替えに時間がかかります。 

 

朝の着替えは、時間を決めてタイマーではかり、時間以内に着替えられたらお菓子をあげるなどして工夫をしています。

ただ、10秒の長さはわかりますが、5分と言われても時間のイメージが湧きづらく、計り始めはのんびりしていることが多いです(笑)

お菓子など欲しくない時は、タイムアップになっても気にせず遊んでいます。そして、時間切れになり私がほぼ着替えさせるはめに。『間に合わなくなったらママが着替えをしてくれる』ことを学んでしまったのかもしれません……

 

さて、このブログは早期療育がいかによいかを伝えるために書いていますので、成長したところも書いておきたいと思います。

 

まずは、知能面です。

 

語彙が豊富で、意志を文章で伝えられます。

 

「喉が渇いたから、お水をちょうだい」とコップを持って冷蔵庫の前にきたり、

保育園に向かうときには、「眠くなっちゃった〜。でも、保育園のお昼寝の時間に寝るから大丈夫」と言ったりします。

 

読み聞かせや語りかけを頑張ってきたので、その影響が大きいかもしれません。

また、息子が「喉乾いた〜」や「水!」と言っただけでは、察して水をつがないようにしていました。

ちゃんと文章で伝えれたら、希望の行動をするように繰り返していくうちに、話せられるようになりました。

1歳のころ、クレーン(手を引いて、して欲しい場所につれていく)で意志を伝えていたので、かなり成長したと思います。

 

#祖母(私の実母)は察してしてあげてしまうので、実家に滞在すると言わないことも……

 

続いては読み書きです。

 

もともと文字やマークに対する関心が高かったのもあり、ひらがなやカタカナ、一部の漢字が読めます。

最近ではひとりで本を読むことも増えました。

数字は全て、ひらがなとカタカナはいくつか書けます。

 

計算は簡単な足し算や引き算ができ、120くらいまで数えたり、1000までの数字を読むことができます。

 

2〜3歳前半のときに心配していた団体行動ですが、今年の4月から新しく通い始めた保育園の担任の先生からは「団体の指示が問題なく通ってますよ。指示がとおらないお子さんは他には何名かいますが、りくくんは全く問題ありません」と言われています。

 

ちなみに、保育園側は、りくの自閉症スペクトラムの診断をしりません。(この経緯については、改めて別記事でまとめたいと思います)

 

りくは1歳のときから保育園にはいり、団体行動を送ってきました。その中で、保育士の方が丁寧に関わり相談にのってくださり大変助かりました。

年少前は団体行動ができなくてもあまり目立ちませんし、園児に対する先生の数も多いので目も行き届いています。そんな中、団体行動に慣れる経験がつめたのはりくにとってよい環境だったと感じます。

 

 

最後に運動神経です。

 

りくは体幹がしっかりしていなく、走り方が滑稽だったり、平らなところでもよく転びました。

転んでヒドイ怪我をするので、月1回くらいのペースで病院でレントゲンをとるようなこともありました。

また、ブランコを異様に怖がったり、ハシゴを降りるのが苦手な傾向も。

 

しかし最近は、全くと言っていいほど転ばなくなりました。走り方は独特ではありますが速いですし、ハシゴがある遊具でも苦手意識無く登り降りしています。(ブランコはまだ苦手な模様)

 

月1回通い始めたOT(作業療法)でも、先生から「今の発達状況であれば、通う緊急性は低い状態です」と言われています。

 

歩きの移動を心がけたり、休日だけでなく平日も保育園帰りに公園にいって身体を動かしたりしたのが良かったかなぁと思います。また、遊具で遊べたら褒め続け、身体を動かすのは楽しいね〜と働きかけ(洗脳?!)続けました(笑)。追いかけっこなどを一緒にしたり、楽しい遊具がありそうなところをネットや雑誌で探して行きまわったりも。

 

そうそう、2ヶ月前に使うことができなかったハサミですが、今は直線や曲線なども切れるようになりました。

何よりも本人が「こうさくしたい〜」といろいろ切りたがるくらい、工作好きに。

息子は、自由に何か切るより課題があったほうがたのしくできる模様。そのため、工作向けのドリルを3冊くらいやってみました。それが功を奏したのかな。

 

 

また、4月までまったく使えなかった箸も、いまではサヤエンドウなど薄いものをつまむなど上手に使えています。

(こぼすことは、たくさんあります。)

 

同時に二つ以上の動作をすることなど苦手なことはありますが、日常生活に差し障りの無い状況だと思います。 

 

まとめますと、、、

 

身体面では、楽しく過ごしてるうちに、いつのまにか、そしてたくさん、身体を動かしたり使うことが発達にとって大事なんだろうなと感じました。

 

知能面は

・カードなどの具体物を使う

・スモールステップでできたら盛大に褒める、ご褒美をあげる

・「たのしいね〜」「おもしろいね〜」「かっこいいね〜」など雰囲気づくりをする

・ゲーム性を意識する(私と競争して、わざと僅差で勝たせる)

などがいい影響があったと思います。

 

3歳のりくは、いろんなことに頑張って、成長してくれました。

何よりも、たくさんの笑顔をみせてくれて、私自身元気づけられることが多かったです。

 

時には、うまくいかないことでストレスを感じることがありましたが、そんなときは、ABA(応用行動分析)などの本を読んで、自分の行動を振り返りました。

 

また、心境を「できなくても死ぬわけではないし、、、」と求めるレベルを下げてみることも意識したり、子どもと離れる時間を作ってみたりしてこころを落ちつけられるよう工夫をしました。

 

親子ともに、平和に無事に生きていれることが何よりも有り難いことですからね。

 

私自身まだまだ悩みの中にいますが、療育方法を知らなかったら、もっと困っていた状況だったと思います。

子育てに困難なことを感じていたら、ぜひ療育法を試してみてほしいです。

また、周囲のママ友達に相談したり、地域の相談窓口や専門機関を利用して外と繋がってみることを強くオススメします!

 

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ABAを学ぶのに役に立った3冊

 

叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本

 

メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書)

 

イラストでわかる ABA実践マニュアル: 発達障害の子のやる気を引き出す行動療法

 

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